Netflix映画「ヒルビリー・エレジー郷愁の哀歌」を観た。グレン・クローズが本人に似せ過ぎていてびっくり
どーも、ドゥーミンです。
ヒルビリー(Hillbilly)とは
あまり日本では知られていない単語だと思います。
もともと「山に住む白人の人」とう感じの意味で、田舎の白人貧困層のことを指しています。
山の中に住んでいて外界とあまり関わりを持たず、自分達にコミュニティの中でだけ生きている田舎の人達です。
ハッキリ言って、いい意味では使われません。
彼等にはいわゆるステレオタイプがあって、何となくボーっとした感じで頭の回転が悪い、大柄な白人です。「ザ・シンプソンズ」というアニメではスパックラー一家がビルビリーとして登場しています。
かなり…↷な感じの扱いです。
作中で主人公が「レッドネック(red neck)」と呼ばれ怒るシーンがあります。この単語は、アメリカ合衆国の南部やアパラチア山脈周辺などの農村部に住む、保守的な貧困白人層を指す表現で、差別的な意味を含む言葉です。
「ヒルビリー・エレジー」ストーリー
主人公のヴァンスは「ヒルビリー」と呼ばれる、田舎の白人貧困階級出身です。
都市部の人には馬鹿にされるような出身地です。
彼はその境遇を抜け出そうと努力し、弁護士になろうとします。
しかし、一流法律事務所へ就職するための面接直前に母親の問題が持ち上がり……という感じ。
貧しい白人少年のサクセスストーリーになっています。
母親は薬物中毒で、ヒステリック。ヴァンスは何度も理不尽な扱いを受け、周りの影響もあってどんどん流れるままに落ちていきます。
そんな孫をこのままではいかん、と救うのが祖母。
祖母の元に引き取られれ、ヴァンスは心を入れ替えて勉強に励み…名門大学へ入学します。
母親は結構なくずで、薬物を止められません。
ヴァンスがやっと就職先との面接を取り付けた前日に、薬物のやり過ぎで病院へ運ばれます。
最終的にハッピーエンドですが、ヒルビリーの物語と言うより、ヴァンスの頑張りましたで賞みたいな映画です。
自伝的小説
原作小説は、作家の自伝的ストーリーだそうです。
この映画も原作も、「トランプを支持するような白人貧困層とはどのような人々なのか、この映画を見れば(この本を読めば)わかる」という謳い文句で宣伝されているようです。
正直言って、よくわかりませんでした。
この映画はあまりヒルビリーという人々に焦点をあてていないような…。
何故母親が薬物に溺れ、家族が貧しいのかが分かりません。
もっと突っ込んだ描写があっても良かったのでは?と思いました。
グレン・クローズとエイミー・アダムスにびっくり
エンドロールで実際の作者の家族の映像が流れるのですが、祖母役のグレン・クローズと母役のエイミー・アダムスがホントにそっくりでびっくり。
特にグレン・クローズ。おばあちゃん本人やん!!
ストーリー云々、全部持っていかれた感www
でも、ちょっと原作読んでみたいな、と思いました。
それじゃ、またね。